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(旅ブログ)ドイツ提携先翻訳会社の社長さんより

2020年8月18日

本日はドイツの提携先翻訳会社の社長さん(Aさん)より現地の素敵(不思議?)な写真と様子が届きました。これがドイツ?北海のイメージががらりと変わります  。ひとときのバカンスの雰囲気を是非お愉しみください。(鍋)


毎年、夏には日本に一時帰国して、ときどきフランールさんにもご挨拶に押しかけたりしていました。しかし、今年はコロナ騒ぎで、久しぶりに夏休みを国内(ドイツ)で過ごしました。残暑お見舞いをかねて、レポートします。

北海に浮かぶボルクム島に家族で旅行しました。東フリースラント諸島最大の島ですが、丸一日あれば自転車で島を一周できます。


ボルクム島のメインビーチ

ドイツの海辺に並ぶのはビーチパラソルならぬシュトラントコルプ(直訳するとビーチバスケット)。カゴにすっぽり包まれるようにして座り、強い日差しから守られながら海辺でゆっくり過ごすのがドイツ流。カゴは荷物を置いて施錠できるので、マイ「海の家」にもなります。

海水浴もさることながら、個人的に今回の旅行のハイライトだったのは、あざらし。遠浅のときは、砂州の対岸に寝そべるあざらしを双眼鏡で眺めることができます。望遠カメラで撮った画像を以下にお裾分けします。

のんびりとお昼寝している(ように見える)あざらしの姿はいつまで見ても見飽きず、癒やされます。ときどき、思い出したように背伸びしたり、ハイハイしながら海に飛び込んだりする姿が、また愛らしい。

海があって、お日様が照っていて、仲間に囲まれて・・、なんて平和な世界なのだろう。私たちがコロナ騒ぎであたふたしている間も、彼らはずっとこうやって悠然と寝そべってきたに違いない。人間の悩みなんてちっぽけに思えてきます。

休暇に入ってすぐの時期であったためか、島は予想していたほど混み合っていませんでした。しかし、国内で休暇を過ごそうというのはドイツ全体の流れで、南ドイツを中心とする国内の行楽地はどこも混雑しているそうです。

観光客が押しかけたアルプスの街々は大喜びと思いきや、7月下旬には住民の反対デモまで起きています。あまりの渋滞、騒音、ポイ捨てのゴミに辟易してのことだとか。確かに、バイエルン地方の湖畔でビールを飲み捨てて帰るような心なき観光客は、今までは少なかったように思います。いつもならスペインのマヨルカ島あたりでパーティーに興じていた輩たちが国内に流れたからではないでしょうか。

州によっては新学期を迎えた今(ドイツでは州によって夏休み期間が異なります)、休暇先での感染による第二波の到来に戦々恐々としています。私の住む州でも学校の再開から一週間足らずで感染者が出て、早くも閉鎖を迫られる学校も出ています。

コロナとの闘いにはまだまだ終わりが見えません。しかし、煮詰まったときは、あの島に今も流れている「あざらし時間」のことを思い出そう ―― そう思って仕事場にはあざらしの卓上カレンダーを置いています。

テレワーク中の会議②

2020年8月17日

8月13日、フランシールの月例会です。再び数名で近くの明日館へ向かうと、会議室には大きなモニターが置かれていました。前回の会議の帰りに「大きなモニターが欲しい」と事務所に伝えて帰ったせいでしょうか、まさに希望するサイズの機材が持ち込まれていました。(レンタル料3000円)

今回は後半に翻訳メモリソフト、MEMOQの三浦さんがクラウド版ソフトについてオンラインで講義してくださることになっていました。以前の小さいモニターでは、みんながモニターの前に集まることになりまさに「密」状態になるため、各自がPCを持ち込んでの会議をすることとしていました。でも、大きなモニターがあればもう十分です。

そうなると、もう小さいPCはいらないのですが、開きたい人は明日館の机からでも参加してもいいことにしました。

ZOOMに参加者が次々集まってきて、さあ会議、と思ったら「キーン!」とハレーション。今度は同じ部屋にあるPC同士が反応してしまったようです。「マイクオフにして!」と再び騒然。そしてオフにしたあとも通信が止まる事態に。どうやら明日館のフリーWIFIにみんなで接続してしまったせいで通信が弱くなってしまったようです。前回はモバイルWIFIを持ち込んでいましたがフリーWIFIで足りたので、今回は持ち込まなかったら、この状態に。PCの数を考えていませんでした。毎回いろいろ思い知らされます。

(*会議通訳などの派遣時には機材屋さんに機材とエンジニア派遣を依頼するのでこういったハプニングは起こりません。あくまで自社内でコストをかけずにオンライン会議を行うための試行です。)(鍋)

 

大きいモニターで快適なオンライン講義。

司会者の顔もみんなにばっちり。

オンライン会議をしよう!0814

今年5月の緊急事態宣言時にわかりやすいZOOMオンライン会議の仕方をまとめました。

これからやろうかな、という方のお役にたてると幸いです。

フランスの今年の言葉”CONFINEMENT”について

2020年8月14日

今年はフランスやイタリアをはじめ、コロナ禍で外出禁止令が施行された欧州諸国で1957年にノーベル文学賞を受賞したフランス人小説家アルベール・カミュの代表作「ペスト」に対する関心が高まりました。1947年に出版されたこの物語りの舞台は1940年のフランス領アルジェリアのオランという、黒死病に襲われ封鎖された港町です。そういった過酷な状況における人間が経験する不安や恐怖は、新型コロナウイルスによって日常生活の激変に見舞われる現在の人たちの心にも響くところがあったんでしょう。

さて、本題に入りましょう。フランスに毎年「言葉祭り」が開催され、その時に「今年の言葉」が選ばれます。2020年度の「今年の言葉」は、もちろん、「confinement 」です。元々は「閉じ込め」や「隔離」の意味で囚人の状態を表すためによく使われていた単語で、現代は特に原子力事故や化学災害の際の対応措置を指します。ただし、不思議なことに、「ペスト」には、「confinement」や動詞「confiner」は一切出てきません。その代わりに見受けるのは「quarantaine」という言葉です。数字の「40」をフランス語で「quarante」と言うため、フランス語学習者にとっては少し馴染みのある単語かもしれません。「検疫」の意味の「quarantaine」は中世イタリアからきて、当時は感染症が流行している船舶の乗員は40日間上陸できずに船内での待機を余儀なくされていたことが語源になります。病気によって検疫期間が変わるものの、単語は17世紀から変わっていません。

最後に、この度のコロナ禍では14日間の隔離が必要とされていることから、「quarantaine」に倣って「quatorzaine」という単語も使用されるようになっています。感染症関連の文脈で「14日間の検疫」という意味になります。(ノブル)

ペストとコロナ

2020年8月11日

アルジェリア大使館にフランス語翻訳の認証を依頼しにいくと、まだ用意に時間がかかるとのことだったので恵比寿近辺で時間をつぶすことにしました。とはいえこのコロナ禍。入店前の消毒とマスク着用、ビニールシートで覆われた化粧品に気がめいり、喫茶店でセクレタリーからの電話を待つことにしました。

待っている間に読んだのはカミュのペスト。そして舞台はくしくもアルジェリアのオラン。ネズミの大量死が町中で発見されたあと、少しずつ原因不明の患者と死者が増加。週単位で数えていた死亡者数が1日単位でカウントされるようになり、楽観的だった人たちがどんどん打ちしおれ、町の観光は破滅していく・・・。季節は夏。昼間、太陽の光線が町中に降り注ぐ様子などはさながら今のコロナ禍の東京を書いたようです。

先日フランス語で「Confinement(都市封鎖)」をテレビで聞いて「ロックダウンって言わないんだ!初めて聞いた!」と思いましたが、この単語、カミュのペストには見当たりません。あれ?Confinementは??
小説にでていたらきっと調べていただろうに・・。
(こちらについての説明はフランス人スタッフ、ノブルさんが記事を書いているので終わり次第ブログに載せます。ご期待ください。)

セクレタリーから電話がかかってくると「どう?恵比寿のコーヒーはおいしかった?」と急ぐ私にのんびりした優しい声。思えば私がフランス語を勉強し始めたきっかけはアルジェリア人からもらったフランス語のポエムでした。切っても切れない縁を感じます。(鍋)

今日の用語 (コロナ報道でよく使われる用語)

■重症患者
英語: patient(s) in critical condition
フランス語 : patient(s) grave(s)
スペイン語 : paciente(s) grave(s)
ロシア語 :Тяжелобольной пациент
中国語:重症患者

■無症状患者
英語: patient(s) with an asymptomatic condition
フランス語 : patient(s) asymptomatique(s)
スペイン語 : paciente(s) asintomático(s)
ロシア語 :Бессимптомный пациент / бессимптомный носитель
中国語:无症状患者

■濃厚接触者
英語: person in close contact (with someone who has COVID-19 )
フランス語 : personne(s) en contact étroit (avec des personnes infectées par la COVID-19)
スペイン語 : persona(s) en contacto cercano (con alguien que tiene la COVID-19)
ロシア語 :Лицо, находившееся в тесном контакте с заражённым
中国語:密切接触者

■経路不明者
英語: person infected via an unknown route of transmission
フランス語 : personne(s) infectée(s) dont la voie de transmission est inconnue
スペイン語 : persona(s) infectada(s) cuya(s) vía(s) de transmisión es/son desconocida(s)
ロシア語 :Лицо, заражённое через неизвестный путь передачи инфекции

中国語:感染途径不明者

■入院患者
英語: hospitalized patient(s)
フランス語 : patient(s) hospitalisé(s)
スペイン語 : paciente(s) hospitalizado(s)
ロシア語 :Стационарный пациент
中国語:住院患者

■新規陽性者
英語: new positive cases
フランス語 : nouveau(x) cas positifs
スペイン語 : nuevo(s) caso(s) positivo(s)
ロシア語 :Новые заражённые (с подтверждённым коронавирусом)
中国語:新增阳性者

■集団感染
英語: cluster /outbreak
(*outbreakは週単位などの同時期に同じ場所で発生する感染症のことで、cluster はより制限された場所や区画で発生する感染症をさします。日本ではクラスターといえば新型コロナウイルスなどに関連付けられて考えられがちですが、英語のcluster は単なる「集団や塊」という意味もあります。)
フランス語 : infection(s) de masse
スペイン語 : infección masiva
ロシア語 :Вспышка инфекции в эпидемическом очаге
中国語:聚集性传染または集体感染

今となっては老眼のせいですっかり字が小さく感じる文庫本。昔も今もわからない単語が多いです。

(旅ブログ)碓氷峠とアプト式鉄道

2020年8月11日

群馬在住のフランス語通訳さんからお近くの碓氷峠案内とその素敵な写真が届きました。
私はアプト式の鉄道は聞いたことがありませんでした。
たまには国内の名所に立ち寄って昔の技術に思いをはせるのもいいですね。(鍋)


僕の家から車を飛ばして30分、
閑静な碓氷峠の中の橋です。

かつてはここを鉄道が走っていました。
アブト(アプト)式という鉄道です。

① 碓氷第三橋梁 (めがね橋)

国指定の重要文化財です。
4連のアーチをもつ橋で、レンガ造りです。
レンガはこの橋だけでも200万個を使用しています。

明治24年(1891)に工事着工され、明治26年(1893)完成しました。

日本の土木工事史上、最大の工事犠牲者が出たと云われています。
およそ500人以上の方々が工事で命を落としました。

群馬県の横川駅と輕井沢を結ぶ路線で、
横川と軽井沢の高低差500m以上ありました。

当然、普通の蒸気機関車では上ることができません。
そこで当時スイスで使用されていたアプト式線路を導入しています。

僅か11.2KMの行程を26のトンネルと18の橋梁で結んでいます。
その三番目の橋がこのめがね橋(通称)です。

② 現在、橋梁上の線路は廃され、遊歩道になっています。

③ 正面のトンネル内

④ かつてはここを汽車が走っていました。


(この写真は、「碓氷峠鉄道文化むら 資料館展示」からの複写です。)

⑤ アプト式と蒸気機関車


(この写真は、「碓氷峠鉄道文化むら 資料館展示」からの複写です。)
鉄のレールの真ん中にあるのが、アプト式の線路です。
列車内に仕掛けられた鉄輪が、このギザギザの鉄路に引っかかり、
ゆっくりと上り下りしました。
峻厳な山道を上り下りするのに好都合な線路です。

⑥ 500人の慰霊を祭る慰霊塔

蚕糸王国、長野県の繭(まゆ)と生糸を横浜へ送る、
明治の時代、輸出の最高峰は、繭と生糸でした。
全輸出高の40%近くを占めていました。

この大事な「糸が変じて黄金となる」ものを、
横浜から輸出して外貨を稼ぐ。
この目的のために、500人の犠牲を出しながらも、
国家プロジェクトとして完成した路線です。
貴重な外貨なくして、日本の近代化はあり得ませんでした。
犠牲者の方々に脱帽です。

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