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SDGsについて考える 「目標7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」

2020年10月6日

[エネルギー] すべての人々の、安価かつ信頼できる 持続可能な近代的なエネルギーへの アクセスを確保する

■日本語:エネルギーをみんなにそしてクリーンに (◎は国連の公用語である6言語)

◎英語:Affordable and clean energy
◎フランス語:Énergie propre et d’un coût abordable
◎スペイン語:Energía asequible y no contaminante
◎ロシア語:Недорогостоящая и чистая энергия
◎中国語:经济适用的清洁能源
◎アラビア語:طاقة نظيفة وبأسعار معقولة
スウェーデン語:Hållbar energi för alla

目標7は、「すべての人に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」ことを目指しています。
日本では、2030年までに再生可能エネルギーの割合を22-24%とすることが目標となっているようです。しかし、ただ単に水力・風力・太陽光・地熱など自然由来のクリーンエネルギーを増やせば良いというわけではありません。自然由来のエネルギーは、天候にも左右されやすいため変動的で、安定した供給が難しく、日本のように電力需要の大きい国では停電などを起こさないようにバランスを考える必要があります。

環境にやさしい自然由来の燃料による発電はそれ相応のコストもかかるので、電気代が上がるなど、私たちの負担も大きくなる可能性があります。そのため、安価な化石燃料なども用いながら、バランス良く電力供給をしていく必要もあるかもしれません。

さて、再生可能エネルギーへの取り組みといえば、私が以前住んでいた中米のコスタリカは、導入が最も進んでいる国のひとつです。ここ数年、コスタリカの電力は98%以上が再生可能エネルギーで賄われており、2018年には300日間、100%再生可能エネルギーによる電力供給を達成しました。もちろん、国土の面積や電力需要が日本とは大きく異なるため、単純に比較することはできませんが、生物多様性やエコツーリズムなど自然を大切にするコスタリカの人達の関心の高さがこのような取り組みに現れているとも言えます。


コスタリカの火山。富士山にも似てる??

コスタリカでは、再生可能エネルギーのなかでも水力による発電が7割超えと最も高いようですが、私も以前日本の円借款による水力発電所の開所式に参加し、放水の瞬間、数トンもの水が流れ込む様子を目の当たりにしたことがあります。豊かな自然を上手に活用し、共存しているコスタリカは、エコなイメージ戦略にも成功しているように思います。
(コスタリカとは、スペイン語で豊かな(Rica)海岸(Costa)という意味です)
国の規模や電源構成は異なっても、それぞれの国が環境を意識し、できることを進めていくしかないのでしょう。


放水の瞬間!

最後にコスタリカを代表するフレーズをご紹介します。
Pura vida (プラビダ)!
直訳するとPure life(「純粋な生活」または「清らかな人生」とでも訳されるのでしょうか)、自然を愛するコスタリカならではの言い回しで、どんなシチュエーションでも使えるパワーフレーズです。コスタリカではとにかくいろんな場面でみんなが日々プラビタを連発します。コスタリカの方と知り合う機会があれば是非使ってみてください。
きっと笑顔でPura vida !と返ってきます。

美しい海岸線。まさにコスタ・リカ?


夕暮れもきれいです

(川本)

SDGsについて考える「目標6 安全な水とトイレを世界中に」

2020年10月6日

[水・衛生] すべての人々の水と衛生の利用可能性と 持続可能な管理を確保する

日本語:安全な水とトイレを世界中に(◎は国連の公用語である6言語)
◎英語:Clean water and sanitation
◎フランス語:Eau propre et assainissement
◎スペイン語:Agua limpia y saneamiento
◎ロシア語:Чистая вода и санитария
◎中国語:清洁饮水和卫生设施
◎アラビア語:المياه النظيفة والنظافة الصحية
スウェーデン語:Rent vatten och sanitet för alla

安全な水のありがたさ、清潔なトイレの大切さというのは、日本にいるとなかなか実感することが難しいですよね。日本では、蛇口をひねれば水道水が出てくることは当たり前ですし、もちろん普通に飲むことができます。(しかも地方によっては、とても美味しい!)また、最近では日本のどこに行っても汚いトイレというのはほとんど見ることがなくなったような気がします。しかし世界の状況は、日本とはかけ離れています。

WHO(世界保健機関)は「1km以内に一人1日20リットルの水を確保できる場所があるかどうか」を目安としていますが、世界では約9億人の人々が飲料水にアクセスできないと言われています。安全な飲み水がないと、人は汚れた水を飲むしかなく、そのせいで下痢になり命を落としてしまいます。また毎日何キロも歩いての水汲みは、女性や子供にとってたいへんな重労働で、学校へ行き勉強する機会が失われてしまいます。(教育の重要性については目標4を参照)

一方、トイレの問題も深刻で、世界の24億人以上は基本的なトイレが使えない状況にあるそうです。トイレがないと屋外で排泄することになります。屋外排泄の何が問題かというと、屋外で排泄をすると感染症が発生しますし、女性の場合、性的な被害に遭う危険性も生まれてしまいます。学校にトイレがないことが原因で、思春期の女の子は学校に通えなくなってしまいます。たかがトイレではなく、人間の命や尊厳にかかわる大切な場所なのです。

こうした水・トイレ問題に関して、日本は高い技術力で世界に貢献しています。JICAや国際NGOやメーカーの方々など、日々この問題に取り組んでいる方々がいらっしゃることを、私は翻訳の仕事を通じて知りました。心から応援したいと思うとともに、日本に住む私たちも、世界の現状をいつも心に留めて、価値観や行動を変えていく必要があると感じています。(上畑)

SDGsについて考える「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」

2020年10月6日

[ジェンダー] ジェンダー平等を達成し、 すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う

■日本語:ジェンダー平等を実現しよう(◎は国連の公用語である6言語)
◎英語:Gender equality
◎フランス語:Égalité entre les sexes
◎スペイン語:Igualdad de género
◎ロシア語:Гендерное равенство
◎中国語:性别平等
◎アラビア語:المساواة بين الجنسين
スウェーデン語:Jämställdhet

ジェンダー平等は、女性、男性、少女、少年が、平等に権利と機会を与えられ、同一条件のもとにおいて自らの生活を形成し、社会の発展に貢献する力を持つことで達成されます。それは、持続可能で平和的な世界を構築するための、前提条件の一つと言えるほど、重要な課題です。なぜなら女性や女児が、その素質や経験、知識を生かして、男性や少年と同じ条件で社会に貢献することができれば、社会の繁栄は、その分大きくなるからです。

日本のように、少子化の進行により労働人口の割合が減少していく国では、女性の社会進出のみならず、女性が出産後も、仕事を継続し続けられる環境が求められています。

私の母国であるスウェーデンの政府は、政策の優先事項設定において、男女平等が決定的な役割を果たすべきだというフェミニスト政策を策定しています。①権力と影響力の平等な配分、②経済的ジェンダー平等化、③教育のジェンダー平等化、④無給の介護や家事の平等な配分、⑤健康のジェンダー平等化、⑥女性に対する男性の暴力に終止符を打つことと、6つの目標が特定されています。

しかし男女平等の先進国として知られるスウェーデンでも、男女の労働時間や賃金格差をなくす、などいくつかの課題が残されています。2018年のスウェーデンの女性の就業率は約80%で、EUの中では最も高いですが(EU統計局:Women’s employment in the EU)、 男性よりパートタイムで働くことが多く、給料も男性より低いのが現状です(平均で男性の87.5%)。

ジェンダー平等が、正義のためだけでなく、社会全体の繁栄に不可欠であることが認識され、持続可能で平和的な世界、に一歩ずつでも近づいていけますように。(シモン)

SDGsについて考える「目標4 質の高い教育をみんなに」

2020年10月6日

[教育] すべての人に包摂的かつ公正な質の高い 教育を確保し、生涯学習の機会を促進する

日本語:質の高い教育をみんなに(◎は国連の公用語である6言語)

◎英語:Quality education
◎フランス語:Éducation de qualité
◎スペイン語:Educación de calidad
◎ロシア語:Качественное образование
◎中国語:优质教育
◎アラビア語:التعليم الجيد
スウェーデン語:God utbildning

日本の学生さんは学校でSDGsについて学んでいるそうです。意外と社会人の間ではまだまだ知られていない方が多いと思いますが、フランシールのブログをフォローされている方は既にご存知だと思います。

SDGsについて考える
SDGsについて考える「目標1 貧困をなくそう」
SDGsについて考える「目標2 飢餓をゼロに」
SDGsについて考える「目標3 すべての人に健康と福祉を」

SDGsとは国連で考えられた最も大事な目標であり、2030年までに地球上のあらゆる課題を改良するための17のゴールです。今回理解を深めたい目標は「教育」です。

2019年のユニセフのデータによると、64カ国で就学前の子どもの約50パーセントにあたる1億7500万人以上が就学前教育を受けていません。高所得国からは想像できにくいですね。この問題を解読するために、先ずは主な原因をみてみましょう。

・貧困
低所得国では5人に1人しか就学前教育を受けておらず、約8割は教育を受けていない状況です。小学校を卒業しても、簡単な物語すら読んだり理解したりできません。なぜなら、政府の予算が限られており、教育の質があまりよくなく、リソースも足りないわけです。

・児童労働
上記の点に繋がっていますが、世界では2億1500人、7人に1人が児童労働に従事していると言われています。子どもの心身の発達や、社会性・教育面での発達を阻害するような危険な労働を強いられた場合、それは有害な「児童労働」と定義されます。親の収入が十分でない家庭では、子どもが家庭の収入に貢献せざるを得ません。

上記の理由以外だけではありません。貧困は、紛争はもちろん、自然災害とも大きく関係があるそうです。このような現状ですと、やはり貧困から抜け出したい気持ちがあっても、残念ながらなかなかできません。

開発途上国と先進国とでは状況がかなり異なります。
日本の教育分野は世界でも高水準で、全国民への義務教育の機会の提供により、読み書きができる日本人は100%に近いです。日本が世界経済で大きな力を持つようになった理由に、義務教育制度の実施があるというのは過言ではないと思います。しかし、日本でも貧困層は増えていて、他の国でも社会格差があることは現実です。

私は大学生のとき、たまにボランティアをしていました。一度だけ、子どもの日にマドリード市にあるルーマニア出身のジプシーコミュニティーでグループ活動をしに行きました。子どもとサッカーしたり、鬼ごっこをしたり、皆で楽しめましたが、私の子ども時代と比べると明らかに違い過ぎて、この環境だったら私はどんな大人になっていたか、と考えさせられました。色んな方と話をしました。殆どの母親たちは自分の子どもが普通の学校に通い、大人になったら良い生活を送ってほしいと言っていましたが、実際にそれが可能だと思っていた人は少なかったかもしれません。様々なNPOがスラム街に住んでいた子どもをサポートていますし、家族の協力で学校に通っていた子どももいましたが、親に反対されて学校に通えない子どももいたようです。

結論として、貧しい環境にいる人は貧困から抜け出すことが非常に難しく、政府や国際機関などの協力が必要となります。教育を受けないと、貧困の連鎖に陥ります。私たち自身で、何ができるかを検討して行動することで、一歩一歩確実に理想の世界へ近付いていくでしょう。(ホルヘ@スペイン)

映像に字幕を入れてみませんか?

2020年10月2日

遠隔セミナーについては最近増えているのがビデオの字幕挿入です。
海外との会議、プレゼンなどのとき、音声が途切れてしまうのを避ける、あるいは後から見返すことができるので、特に現在のようなコロナ禍では有効かと思います。ただの映像だけではライブ感が失われてしまう、という場合は、プレゼンや案内はビデオで用意し、会議では一緒に見ながら随所に質問があれば答えたり、後からまとめてQ&Aコーナーを設けたりするなどをすることも一つの方法でしょう。

しかし、動画作成時に悩むのが言語のこと。もし英語が得意なら、最初から英語で動画を作る・・という方法もあるでしょう。では、スペイン語やフランス語、ロシア語などにしたい場合はどうしたら?この場合、日本語の動画に外国語のナレーションを入れる、あるいは外国語訳の字幕で入れる、などの対応方法が考えられそうです。(簡単なナレーションなら、パワーポイントで作る動画①外国語版②もご覧ください。)

ということで、今回は動画に字幕を入れる方法を紹介します。最近はYouTubeの流行もあり、字幕は比較的簡単に入れられるようになりました。また字幕を入れたり、テロップを入れたりするためのソフトやアプリケーションも多く出ています。

字幕の挿入方法にもいくつか種類があります。今回はVideopad というソフトを使った字幕の入れ方をご紹介します。

手順
① 文字おこしとハコ割り
まずはオリジナルの言語で何をどの時間に発言しているかを書き起こします。
日本語の場合、平均1分間に約300文字話すのが目安です。
特に海外とのオンライン用に使う場合は、「ゆっくり、はっきり」。これはオリジナル言語でも同じです。また英語の場合は平均1分間で約130ワードと言われています。

② ハコ割
各発話にタイムコードもつけて、翻訳後のテキストが動画のどこに入るのかを指定しておきます。


上記はテープ起こしをしてワードに書き起こしたファイルの例になります。
これが出来上がれば次は翻訳です。

③ 翻訳
書き起こした発話をほかの言語に翻訳していきます。
ここで注意しなければならないのが、的確に短めな翻訳文にする事です。

下の例は左側が動画を書き起こしたフランス語、右側がそれに対する英語訳です。
目安としてインタビュアーが話している部分は赤字にし、インタビューを受けている人が話している部分は黒字にしています。

④ 字幕入力作業
下記はVideopadというソフトを使った場合の説明です。短い動画の字幕については社内で対応することができるようになりました。

Videopadを起動します。
字幕を挿入する動画ファイルを読み込みます。

ホーム、またはシーケンスタブで“字幕”をクリックし、字幕作業ウインドウを呼び出します。

字幕の文書を開きます。今回はワードで作成しています。
ワードを立ち上げ、字幕ウインドウの横に並べました。

左側にはイン(その字幕が始まる時間)、アウト(終わる時間)があり、文章の長さ、話す速度などに応じて調整します。
字幕を入れ終わりました。

プロジェクトファイル、動画ファイル、音声ファイル(音声を加工したり、別途録音している場合)、字幕、画面上の文字クリップ等はそれぞれバラバラのファイルですので、1つのまとまった動画にするために、動画にエクスポートします。


動画ファイル形式(Mp4, avi等)を選択し、エクスポートします。
⑤ 完成です。
以下が完成した動画になります。

映像を見ながらの字幕挿入業務は、かなり時間がかかります。短いものは社内でスタッフが対応しますが、10分以上の動画については、場合により、パートナー業者さんや、動画作業が出来る編集者等に依頼して行います。

このファイルに字幕を入れたいというご希望があればまずはお問い合わせください。

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