今、ギニアは雨季ですが、この雨季の8月はどこの道端でもトウモロコシを売っています。
炭火で焼いて、、一本2,000ギニアフラン〈≒20円〉ぐらいで売っています。
このように露天のお店なので、いつ雨が降ってもいいように、あちこちビニールで覆われています。
僕自身、歯にあまり自身が無いので、買いませんが、買って食べた同僚の意見を聞くと、40年前に僕たちがかじりついていたあのトウモロコシとそっくりだそうです。
「しんとして 幅広き街の 秋の夜の
玉蜀黍(トウモロコシ)の焼くるにほひよ」
(石川 啄木)
札幌の大通公園を訪ねた時の啄木の歌で、今では、大通り公園に、この歌の歌碑があります。
日本から、この炭火で焼いた硬いトウモロコシが、姿を消してから、もう何年になるでしょうか。啄木の歌も明治時代の末期、時代がかって見えますが、
炭火のあの硬いトウモロコシを懐かしむのは、僕だけでしょうか。
(つづく)
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