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(旅ブログ)碓氷峠とアプト式鉄道

2020年8月11日

群馬在住のフランス語通訳さんからお近くの碓氷峠案内とその素敵な写真が届きました。
私はアプト式の鉄道は聞いたことがありませんでした。
たまには国内の名所に立ち寄って昔の技術に思いをはせるのもいいですね。(鍋)


僕の家から車を飛ばして30分、
閑静な碓氷峠の中の橋です。

かつてはここを鉄道が走っていました。
アブト(アプト)式という鉄道です。

① 碓氷第三橋梁 (めがね橋)

国指定の重要文化財です。
4連のアーチをもつ橋で、レンガ造りです。
レンガはこの橋だけでも200万個を使用しています。

明治24年(1891)に工事着工され、明治26年(1893)完成しました。

日本の土木工事史上、最大の工事犠牲者が出たと云われています。
およそ500人以上の方々が工事で命を落としました。

群馬県の横川駅と輕井沢を結ぶ路線で、
横川と軽井沢の高低差500m以上ありました。

当然、普通の蒸気機関車では上ることができません。
そこで当時スイスで使用されていたアプト式線路を導入しています。

僅か11.2KMの行程を26のトンネルと18の橋梁で結んでいます。
その三番目の橋がこのめがね橋(通称)です。

② 現在、橋梁上の線路は廃され、遊歩道になっています。

③ 正面のトンネル内

④ かつてはここを汽車が走っていました。


(この写真は、「碓氷峠鉄道文化むら 資料館展示」からの複写です。)

⑤ アプト式と蒸気機関車


(この写真は、「碓氷峠鉄道文化むら 資料館展示」からの複写です。)
鉄のレールの真ん中にあるのが、アプト式の線路です。
列車内に仕掛けられた鉄輪が、このギザギザの鉄路に引っかかり、
ゆっくりと上り下りしました。
峻厳な山道を上り下りするのに好都合な線路です。

⑥ 500人の慰霊を祭る慰霊塔

蚕糸王国、長野県の繭(まゆ)と生糸を横浜へ送る、
明治の時代、輸出の最高峰は、繭と生糸でした。
全輸出高の40%近くを占めていました。

この大事な「糸が変じて黄金となる」ものを、
横浜から輸出して外貨を稼ぐ。
この目的のために、500人の犠牲を出しながらも、
国家プロジェクトとして完成した路線です。
貴重な外貨なくして、日本の近代化はあり得ませんでした。
犠牲者の方々に脱帽です。

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