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フランス語の報告書の作り方

2020年10月31日

報告書やパンフレット等のフランス語版を作成される皆様のために、フランス人も意外に知らない!?「フランス語での報告書の作り方」をご紹介いたします。

1. アクセント記号
フランス語にはアクセント記号がついた文字が含まれます。「挿入」メニューの「記号と特殊文字」機能を使用してください。大文字にもアクセント記号をつけなければなりませんが、大文字のアクセント記号はつけていない場合も許容されます。
なお、大文字でアクセント記号を省略する場合は、タイトルから本文、図表まで全てアクセント無しに統一することが重要です。統一モレを防ぐために、最初から大文字の場合にアクセント記号を付けておけば間違いがありません。

2. フランス語で入力したい場合
Windowsの使用言語にフランス語を追加する必要があります。フランス語のキーボード配列は英語とかなり違いますので、英語の配列に慣れている日本人には「フランス語(カナダ・マルチリンガル標準)」が使いやすいです。
Windowsで「コントロールパネル」を選び「言語の追加」を選択します。「フランス語」→「フランス語(カナダ)」を選択して言語に追加します。キーボード最下段、左側の「Alt」キーを押しながら「Shift」キーを押すと、言語を切り替えることができます。

3. タイトルでの大文字・小文字の使い分け
タイトルや見出しなど、英語では各単語の頭文字を大文字にすることが多いですが、フランス語の場合は小文字のままで、単語の最初の文字を大文字にすることはありません。

例) Sustainable Development Goals Report (全ての単語が大文字始まり)
Rapport sur les objectifs de développement durable(文頭のみ大文字)

4. 省庁名・機関名
機関名等は、必ずウェブサイト等で確認しましょう。大文字、小文字のルールもそれぞれの団体で決められています。フランス語では一般的に、省庁名は、名詞は大文字で、形容詞は小文字で記載します。

例) ministère de la Santé publique(名詞は文頭文字が大文字、形容詞は小文字)
参考 United States Department of Health and Human Services(文頭文字は全て大文字)

5. 句読点
フランス語で使用する句読点は以下の通り。英語のクォーテーションマーク “” は使用しません。

: Deux-points 「すなわち」の意味。列挙する場合に使用する。前後にスペース(空白)が入ります。
; Point-virgule 意味的に関連のある二つの文章を繋げる場合、リストを挙げる場合など。前後にスペース(空白)が入ります。
! Point d’exclamation !の前後にスペース(空白)が入ります。
? Point d’interrogation ?の前後にスペース(空白)が入ります。
Points de suspension  …の前後にスペース(空白)が入ります。
« » Guillemets 日本語の「」と同じ。前後にスペース(空白)が入ります。通常、” ”はフランス語の文章では使いません。
( ) Parenthèses 日本語の( )と同じ。前後にスペース(空白)が入ります。

 6. 数字
報告書などで一番やっかいなのが数字です。フランス語の場合、小数点には「カンマ」を使用します。

例) 英語・日本語 1,234,567.89
フランス語 1 234 567,89

また、桁区切りにはスペースを用いるのが正式です。スペースで改行してしまうことを防ぐため、フランス語の場合はespace insécable (Ctrl + Maj + Espace)を使用します。日本語では「改行しないスペース」と呼ばれています。(Ctrl+Shift+スペース)

7. エクセルの場合
「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「編集オプション」で、「システムの桁区切りを使用する」にチェックを入れ、「小数点の記号」にカンマ、「桁区切り記号」にスペースを入力すれば、自動的に全て変更されます。

8. 文章中の数字
報告書の本文中は、読みやすさの観点から、できるだけmilliard、million等の数形容詞を利用します。

例) × 3 000 000 dollars 〇 3 millions de dollars
× 15 000 000 000 euros 〇 15 milliards d’euros

また、数字と計量単位の間にはスペースを入れます。

例) × 3m 〇 3 m
× 120kg 〇 120 kg

9. 名前の書き方
決まったルールはありませんが、姓を大文字、名前を小文字で書くと姓と名の区別がわかりやすいです。

例)  Jean-Paul HÉVIN (フランス語)
ジャン=ポール・エヴァン (日本語)

※外国人名をカタカナで表記する場合、名前がハイフンで繋がれている時は=でつなぎます。苗字と名前の間のスペースの代わりに・(ナカグロ)を入れます。

2020年より、日本政府が正式に定める日本人の名前の英語表記方法が変わりました。

日本語名 2019年まで 2020年以降
安部 晋三 Shinzo Abe
苗字と区別する場合は
Abe, Shinzo Abe Shinzo
苗字と区別する場合は
ABE Shinzo

省庁やJICAが作成する書類では、フランス語も上記の英語表記に倣って統一してください。

10. 敬称
Monsieur M. 男性
Madame Mme 女性
Mademoiselle Mlle ※未婚女性 2012年以降、性差別にあたるとしてフランスの行政文書では使用禁止

11. 職業・役職などの女性形
肩書がつく場合、できるだけ女性形にするのが最近の傾向です。
例) Madame la Ministre

12. 通貨
日本円はyen(s) japonais。Yenの最初のYを大文字にするべき、複数形にはしない(単複同形)などの説もありますが、以下の表の通りに小文字表記で統一することをお勧めします。
日本円 yens japonais JPY
ユーロ euros EUR
ドル dollars / dollars US / dollars des États-Unis USD

13. 単位
以下のように記載します。
(例) En millions d’euros
Unité : million d’euros

14. 図表の出典・注など
最後にピリオドを打ちます。

(例) Source : Équipe de l’étude de la JICA.
Note : Vue d’ensemble basée sur les rapports reçus en 2018.
* À l’exclusion de l’Australie et de la Nouvelle-Zélande.

いかがでしょうか。これらのルールはフランス語ではrègles typographiques(正書法)と呼ばれています。
判断に迷った場合は、弊社のフランス語コーディネーターにご相談ください!

翻訳サービスの国際規格 ISO 17100: 2015 を取得しました

2020年10月16日

株式会社フランシールは、2020年9月7日、翻訳サービスの国際規格「ISO 17100: 2015 Translation services – Requirements for translation services(以下、ISO17100: 2015)」の認証を取得しました。

対象範囲
以下の分野の翻訳サービス(日英)
①「金融・経済・法務」分野
②「工業・科学技術」分野
[JSA 翻訳分野区分: A ・ C ]

登録番号及び登録日について
・登録番号:JSAT050
・登録日 2020 年 09 月 07 日
・有効期限:2023 年 09 月 06 日

ISO17100:2015は、翻訳サービスの品質及び引渡しに直接影響を及ぼす翻訳プロセスのあらゆる側面に対する要求事項を規定した国際規格です。
翻訳サービスに必要な、プロセス管理、翻訳者等の資格・力量に関する最低限の要求事項、資源の可用性及び管理、その処置について翻訳サービス提供者(TSP:Translation Service Provider)を対象に規定しています。

日本規格協会ソリューションズのサイトにISO17100:翻訳サービス提供者認証について詳しい説明があります。

フローチャート(日本規格協会ソリューションズの上記サイトより)

今回のISOの認証にあたっては対象は上記分野における日本語から英語の翻訳で、フランシールの翻訳サービスのすべてが「ISO17100」に準拠しているわけではございません。
しかしながら対象外の言語・分野についても、品質管理プロセスを高めていくために努力していく所存です。フランシールは今後もお客様がより一層安心してお仕事をご依頼いただける会社を目指します。引き続きどうぞよろしくお願いします。

また、ISO17100に準拠した翻訳サービスをご希望の場合は、ご依頼時にお知らせください。社員一同お待ちしております。

株式会社フランシール
代表取締役 伊藤尚江

映像に字幕を入れてみませんか?(英語・フランス語・スペイン語・ロシア語版)

2020年10月9日

先日の「映像に字幕を入れてみませんか?①」では動画に字幕(日本語)を入れるサンプルをご紹介しましたが、今回は同じ動画に外国語のテロップを入れたものをご紹介します。
動画そのものは同じ素材を使っています。(前回のものに表紙を加えました)。日本語で読み上げた原稿を英語、フランス語、スペイン語、ロシア語などに訳しました。字幕を入れる方法は「映像に字幕を入れてみませんか?①」でご紹介した方法と同じです。基本的にタイムコードがわかっていれば字幕の外国語がわからなくても同じタイミングで挿入できます。(もちろん両方の言語がわかっていればそのほうがタイミングもばっちり合わせることができます。)

日本語挨拶

英語挨拶

 

フランス語挨拶

スペイン語

ロシア語挨拶

ちなみにYOUTUBEには自動で字幕がつくサービスもあります(YOUTUBE字幕設定方法)。ただ、現状の字幕の品質はまだまだ改良の余地があるレベルです。また、音声認識ができるとうことは・・・簡単に他の言語への翻訳も可能です(!)ただし、現状では意図しない方法で翻訳されてしまうこともあるので字幕も所有者のほうで予めつけておくことをお勧めします。

(代表の独り言)
正直いうと、普段自分自身の動画に慣れていないと、上記の動画も本当に気恥ずかしくなります。何度も作れば慣れてくるのかもしれませんが、世のユーチューバーは本当にすごいなと感じました。フランシール動画には今後もっと素敵な社員たちも登場しますので楽しみにしていてください。
また、字幕作成を依頼したい、などのご依頼については弊社のお問い合わせからご依頼ください。

 

映像に字幕を入れてみませんか?

2020年10月2日

遠隔セミナーについては最近増えているのがビデオの字幕挿入です。
海外との会議、プレゼンなどのとき、音声が途切れてしまうのを避ける、あるいは後から見返すことができるので、特に現在のようなコロナ禍では有効かと思います。ただの映像だけではライブ感が失われてしまう、という場合は、プレゼンや案内はビデオで用意し、会議では一緒に見ながら随所に質問があれば答えたり、後からまとめてQ&Aコーナーを設けたりするなどをすることも一つの方法でしょう。

しかし、動画作成時に悩むのが言語のこと。もし英語が得意なら、最初から英語で動画を作る・・という方法もあるでしょう。では、スペイン語やフランス語、ロシア語などにしたい場合はどうしたら?この場合、日本語の動画に外国語のナレーションを入れる、あるいは外国語訳の字幕で入れる、などの対応方法が考えられそうです。(簡単なナレーションなら、パワーポイントで作る動画①外国語版②もご覧ください。)

ということで、今回は動画に字幕を入れる方法を紹介します。最近はYouTubeの流行もあり、字幕は比較的簡単に入れられるようになりました。また字幕を入れたり、テロップを入れたりするためのソフトやアプリケーションも多く出ています。

字幕の挿入方法にもいくつか種類があります。今回はVideopad というソフトを使った字幕の入れ方をご紹介します。

手順
① 文字おこしとハコ割り
まずはオリジナルの言語で何をどの時間に発言しているかを書き起こします。
日本語の場合、平均1分間に約300文字話すのが目安です。
特に海外とのオンライン用に使う場合は、「ゆっくり、はっきり」。これはオリジナル言語でも同じです。また英語の場合は平均1分間で約130ワードと言われています。

② ハコ割
各発話にタイムコードもつけて、翻訳後のテキストが動画のどこに入るのかを指定しておきます。


上記はテープ起こしをしてワードに書き起こしたファイルの例になります。
これが出来上がれば次は翻訳です。

③ 翻訳
書き起こした発話をほかの言語に翻訳していきます。
ここで注意しなければならないのが、的確に短めな翻訳文にする事です。

下の例は左側が動画を書き起こしたフランス語、右側がそれに対する英語訳です。
目安としてインタビュアーが話している部分は赤字にし、インタビューを受けている人が話している部分は黒字にしています。

④ 字幕入力作業
下記はVideopadというソフトを使った場合の説明です。短い動画の字幕については社内で対応することができるようになりました。

Videopadを起動します。
字幕を挿入する動画ファイルを読み込みます。

ホーム、またはシーケンスタブで“字幕”をクリックし、字幕作業ウインドウを呼び出します。

字幕の文書を開きます。今回はワードで作成しています。
ワードを立ち上げ、字幕ウインドウの横に並べました。

左側にはイン(その字幕が始まる時間)、アウト(終わる時間)があり、文章の長さ、話す速度などに応じて調整します。
字幕を入れ終わりました。

プロジェクトファイル、動画ファイル、音声ファイル(音声を加工したり、別途録音している場合)、字幕、画面上の文字クリップ等はそれぞれバラバラのファイルですので、1つのまとまった動画にするために、動画にエクスポートします。


動画ファイル形式(Mp4, avi等)を選択し、エクスポートします。
⑤ 完成です。
以下が完成した動画になります。

映像を見ながらの字幕挿入業務は、かなり時間がかかります。短いものは社内でスタッフが対応しますが、10分以上の動画については、場合により、パートナー業者さんや、動画作業が出来る編集者等に依頼して行います。

このファイルに字幕を入れたいというご希望があればまずはお問い合わせください。

定款と商業登記簿の翻訳

2020年4月14日

みなさま、こんにちは。
今日は昨日と打って変わって、春の陽射しが気持ちの良いお天気ですね。

させて、フランス語やスペイン語、ロシア語等を担当していると
「定款と商業登記簿の翻訳は、英語から翻訳するのと日本語から翻訳するのはどちらが良いですか?」
というご質問をいただくことがあります。

日本語と英語、どちらから正確に翻訳できるのか?手間は違うのか?また予算的にはどうか?
というご質問かと思いますが、通常は「オリジナルの言語」つまり日本語から翻訳することをお勧めしております。

というのも、これらの書類は国際入札や海外との取引のために翻訳が必要になるもので
場合によって「翻訳証明を付けなさい」「公証を取得しなさい」という指示が入る可能性があるためです。
できるだけオリジナルの言語(定款と登記簿の場合は日本語)から翻訳しておくことで
翻訳証明や公証の取得の際にもスムーズに対応することができます。

ちなみに、弊社の場合、日本語から翻訳する場合も、英語から翻訳する場合もお値段はほとんど変わりません。

これらの書類は、一度きちんとした翻訳を作成してしまえば、後は必要に応じて更新していくだけなので、費用はそれほどかかりません。
翻訳をご検討の方は一度ご相談いただければと思います。

株式会社フランシール ブログ担当:上畑

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