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Linguistic assistance beyond borders

オンライン通訳の注意点

2020年9月15日

9月になり、「オンライン会議の通訳を依頼したい」というご依頼をいただく機会がぐっと増えました。お客様がリモートで行う会議の逐次通訳です。逐次通訳ですので(話者→通訳→話者→通訳と順番に話す)、機材を準備する必要はありません。オンライン会議なので通訳はオンラインでも対応できるのですが、今のところ圧倒的に多いのが、「通訳にお客様のオフィスに来てほしい」というお問い合わせです。

通訳はお客様のオフィスに伺い、事前に会議の背景やその日の議題について説明を受け、会議中は話者の隣に座って通訳を行います。話し相手はオンライン上の画面の中にいますが、お客様も、通訳も、これまでの一般的な逐次通訳と全く同じ環境で業務を行うことができます。

さて弊社では、オンライン通訳について現場の通訳者にヒアリングを行っています。オンライン会議自体がまだ始まったばかり。どのようにすればお客様や通訳にとって仕事をしやすくなるのか、実際に社内会議をリモートで行うなど(テレワーク中の会議①テレワーク中の会議②)、関係者の意見を集め、検討を重ねています。

今日はその一部をご紹介させていただきたいと思います。通訳の傭上をご検討中の方も、そうでない方も、オンライン会議の準備をする際の参考にしていただければ幸いです。

●事前に接続テスト(リハーサル)を行う。
会議を始める15~30分くらい前から参加者全員で接続を開始して、準備をしておくことをお勧めします。新しく会議に接続する場合、最初の数分はデータ負荷が大きくなり、その後徐々に安定するそうです。回線トラブルを避けるためにも、時間に余裕をみて早めに接続しておくことが大切です。マイクとスピーカーのテストもお忘れなく。

●接続はWiFiよりも有線での接続が好ましい。
日本国内でも通信インフラが安定しているとは言えません。特に自宅から参加する場合は要注意です。

●参加者はできるだけヘッドセットを使用する
PCの内蔵マイクは、話し声以外の雑音も拾ってしまう、音が聞き取りにくいなど、通訳からのトラブル報告No.1です。会議の参加者にはできるだけヘッドセット又はマイクを使用するようにお願いします。会議室用のマイクスピーカーフォンを使用する場合は性能の良いものをご使用ください。

●出席者のリストを事前に作成して参加者に共有する
話していて誰が誰なのかわからない、という声も多いです。Zoomの表示名はリストと同じ名前にするようあらかじめ参加者に伝えていただくと良いかと思います。(表示名は簡単に変更ができます)

●話していないときはマイクをミュートにしましょう。
通訳にとっては、雑音が最大の敵となります。

●事前に議題もしくは進行表をご準備ください。
オンラインの場合、話し始めるタイミングがちょっと難しいのではないかと思います。発言を仕切る進行役がいるとスムーズです。簡単なメモでも構いませんので事前にアジェンダあるいは進行表をご準備いただけると助かります。

●画面共有などで使用する資料は、事前に通訳に共有をお願いします。
突然その場で見せられた書類を翻訳するというのはかなり難易度が高いです。事前に資料を送ってくれたら5分で理解できたのに…と通訳は考えます。通訳が正しい情報を伝えるためには、とにかく事前のインプットが肝心なのです。なお、ビデオ映像の場合、その場で通訳はできませんので映像資料を使用する場合はご注意ください。

●(同時ではなく)逐次通訳ですので一人ずつ順番にお話ください。

最後は通訳からのお願いのような内容になってしまいましたが、安くない金額で通訳を使っていただくからには、最大のパフォーマンスを発揮して、お客様のプロジェクトの成功をお手伝いしたい!!と、通訳もエージェントも心から願っています。お客様がコロナ禍を乗り切るお手伝いができるよう、これからもフランシール一同で頑張ってまいります。お客様からのご意見やご要望などもぜひお聞かせください。(上畑)

パワーポイントで動画を作成する方法

2020年9月11日

遠隔セミナーやオンライン会議が増えるにしたがって、弊社でも最近では字幕作成などの映像の編集依頼が増えつつあります。
ワードやエクセルと違って動画はデータが重く、取り扱いも大変ではありますが、YouTubeやTikTokが流行していることからもわかるように、簡単に情報を伝えたいときには大変便利です。また、海外とのやり取りで音声や映像が途切れがちな時には、オンライン会議と動画を組み合わせて使うと便利かもしれません。

動画の作成方法も簡単になってきています。
本日はその中でも簡単に動画を作れる、パワーポイントを使った方法を紹介します。
研修資料作成などにも便利かと思いますし、過去に作ったプレゼン資料を動画に変更したい場合にも役立つかと思います。

今回は以前「テレワーク中の会議②」テレワーク中の会議②で添付した「オンライン会議をしよう」というパワーポイントを動画にしてみました。

この資料は今年の3月ごろ、とにかくZOOM会議に参加してもらうためにと作った、とても簡単なZOOMのマニュアルです。

その時はパワーポイントやPDFでしか使っていませんでしたが、とても簡単に動画にできるので皆さんも好きなパワーポイントがあれば是非試してみてください。

まずはパワーポイントを用意します。

プレゼン部分の用意が終わったら、音声を吹き込むためにパワーポイントのノートなどに各ページでのセリフを書きます。

セリフの用意もできたらナレーションの録音を開始します。

まずはファイルからエキスポート(①)を開きます。

その後、ビデオの作成(②)、そして「記録されたタイミングとナレーションを使用する」(③)を選びます。次の画面が開きます。

上の赤いボタンを押すとナレーションの記録が始まります。「3、2、1」と合図があったらセリフを読み上げてください。

また、臨場感を出すために、ナレーターの動画も記録することもできます。

この時、紙を見てしゃべってしまうと顔が下向きになってしまいます。画像も残したいときには、上部の「ノート」を押すとそこにセリフが現れます。ちゃんと画面を見ながら話せるので便利です。

すべてのページで録音が終わったら、録音データを確認して、その後イメージに変換します。

これで動画作成終了です!

できあがったビデオ(YouTube)はこちら。

ちなみに、本件ではZOOMを紹介していますが、昨年まで弊社ではSKYPEを使って海外との会議や通訳の面談などに使っていました。今年はGOOGLEのMEET, MICROSOFTのTEAMS、いろいろ使っています。とりあえず参考までに。

次はこのファイルを外国語にして海外の人に使ってもらうバージョンをご紹介します。(鍋)

オンライン同時通訳とは?②

2020年9月4日

前回の記事(オンライン同時通訳とは?①)から少し時間がたってしまいましたが、今回はZoomのウェビナー機能を使ったオンライン同時通訳について書きたいと思います。

なお、緊急事態宣言以降、RSI(遠隔同時通訳)の技術はまさに日進月歩しており、進化は止まりません。このブログに記載する情報は2020年9月現在のものであり、今後も更新されますのでご注意ください。

お客様がZoomのウェビナー機能を使ったセミナーに同時通訳を付けたい場合、Zoom(有料版)に搭載された「言語通訳機能」を使用することができます。とても便利な機能で、参加者は画面下にある通訳ボタンで言語を選択するだけでOK。

ただし、この機能は通訳者側にとってはまだ運用上の問題がいくつかあり、ただ通訳を2~3名用意すればよいという具合にはいきません。そこで弊社では、前回の記事(コロナ禍での遠隔セミナー)でご紹介した通訳センター、REBASE東京から遠隔で同時通訳を行う方法をご紹介させていただいております。

実際の流れはこうです。ホストがZoomでウェビナーを開催すると、インターネットを経由してREBASE東京に届きます。通訳者はREBASE東京にある通訳ブースで同時通訳を行い、その音声はまたインターネットを介してウェビナーに届く… 。この方法を使えば、カメルーン人がフランス語で行うプレゼンを、東京で英語に通訳して、ケニアや南アフリカにいる参加者に届けることができるわけです。遠隔通訳を初めて見たとき、アラフィフの私は、技術の進化に心底感動してしまいました。

現在、さまざまな遠隔同時通訳インターフェースがリリースされていますが、この方法の最大のメリットは、参加者が通訳音声をZoomの言語ボタン一つで簡単に聞くことができる、つまり「どの国の参加者にとっても、簡単で使いやすい」という点です。

実際にウェビナーに参加してみると、Zoomから「通訳音声が聞けますよ」というメッセージが表示され、上の写真にある言語バーをクリックするだけで、通訳音声を聞くことができました!

もちろん遠隔であるが故のデメリットやリスクもありますが、現状ではエンジニアのサポートによって、安定した通訳をお届けすることができています。

(遠隔通訳の音声は、エンジニアが最適な状態に調整したうえでウェビナーに流れます。)

オンラインでのセミナーをご検討中の方はぜひご相談ください。

次回は、オンライン通訳をご依頼いただく際の注意点について書きたいと思っています。
なるべく頑張って早急に書きますので、よろしくお願いいたします。(上畑)

コロナ禍での遠隔セミナー

2020年9月2日

コロナ禍の影響がまだまだ続く中、お客様たちも遠隔での業務に乗り出していらっしゃいます。フランシールの社内会議はなるべく費用をかけないでオンラインと会議をまとめるのに苦労していますが(7月31日のブログ8月17日のブログをご覧ください)、やはり本格的な会議をしようと思ったら遠隔とはいえそれなりの費用と準備が必要になってきます。今回は失敗しない遠隔国際セミナーについての話です。

先日私は四ツ谷にある、REBASE東京へ行ってきました。ここは私たちがいつもお世話になっている同時通訳機器の会社、株式会社放送サービスセンターさんの同時通訳用スペースです。四ツ谷の8階のオフィスはまるでモデルルームで、窓からの眺めも内装も素敵でした。(株式会社 放送サービスセンター

通常、大きな会場でのセミナーでは、会場備え付けの同時通訳用ブースや、セミナー室の片隅に設置した同時通訳ブースから会場へ通訳音声を届けます。しかし今このREBASE東京にあるのは、同時通訳のブースだけ。二人の通訳はこの部屋に設置されたブース内で通訳を行います。他のセミナー参加者やスピーカーの様子はブース内のモニターからしか確認することができません。

この日は東京や世界の数か国をつないでのプレゼンテーション。音声が止まってしまったり、映像が映らなくなってしまったりするなど各国の通信事情は様々です。
「やはり通信インフラが整っていないとオンラインは難しいんですね」
という私に、放送サービスセンターの塩田さんは
「日本の通信インフラも良いわけではないですよ。」
とのこと。必ずしも海外のインフラが悪いのではなく、日本国内の通信事情も、100%安心とは言えないそうです。

また、今まではイベント会場の中に通訳ブースも参加者のいる会場もあったので、何か不測の事態が起こっても現場へ行って対応すれば良かったのですが、オンラインの会議では、いきなり外国へ出向くわけにもいきません。同じ会議でもハラハラ感はかなり違います。

この日イヤホンを通して入ってくる通訳さんの声は、外国からのとぎれとぎれの音声よりもクリアなときもあったりして、改めて同時通訳の技術の高さを感じました。しかし通訳さんたちは、とぎれとぎれの音声から必要な情報を拾い集めることもあるので、いつもの通訳と違ってコグニティブロード(認知負荷)は増加。疲労感も大きいそうです。

(通訳の間にもアクリル板が設置されています。)

それなのに「遠くに行かなくても通訳できるようになって良かったね」とか「自宅でもできるから楽でしょう」と言われたりするらしく、これは実際にお仕事をしている人にしかわからない苦しみだな、と改めて感じました。

オンラインはただでさえハプニングがありますし、WIFIなどではさらに音声や映像が飛ぶリスクが高まります。REBASE東京、もちろんそれなりにお金はかかります。しかし、現場へブースを運んで設置するよりは安くなります。有線の環境を整えて、二人の同時通訳がタイミングを合わせて会議に参加できれば通訳音声に関する心配はかなり減ります。通訳以外にもハプニングが起こりそうなオンライン会議。せめて通訳音声だけは心配しないでおくためにも、優秀な通訳と整った環境は必須かもしれません。

「どうやって遠隔の同時通訳は行っているの?」という方、通訳のシステムについては、「オンライン同時通訳とは?② BY上畑」に詳しく掲載します。(鍋)

「オンライン同時通訳とは?① BY上畑」はこちらから

テレワーク中の会議②

2020年8月17日

8月13日、フランシールの月例会です。再び数名で近くの明日館へ向かうと、会議室には大きなモニターが置かれていました。前回の会議の帰りに「大きなモニターが欲しい」と事務所に伝えて帰ったせいでしょうか、まさに希望するサイズの機材が持ち込まれていました。(レンタル料3000円)

今回は後半に翻訳メモリソフト、MEMOQの三浦さんがクラウド版ソフトについてオンラインで講義してくださることになっていました。以前の小さいモニターでは、みんながモニターの前に集まることになりまさに「密」状態になるため、各自がPCを持ち込んでの会議をすることとしていました。でも、大きなモニターがあればもう十分です。

そうなると、もう小さいPCはいらないのですが、開きたい人は明日館の机からでも参加してもいいことにしました。

ZOOMに参加者が次々集まってきて、さあ会議、と思ったら「キーン!」とハレーション。今度は同じ部屋にあるPC同士が反応してしまったようです。「マイクオフにして!」と再び騒然。そしてオフにしたあとも通信が止まる事態に。どうやら明日館のフリーWIFIにみんなで接続してしまったせいで通信が弱くなってしまったようです。前回はモバイルWIFIを持ち込んでいましたがフリーWIFIで足りたので、今回は持ち込まなかったら、この状態に。PCの数を考えていませんでした。毎回いろいろ思い知らされます。

(*会議通訳などの派遣時には機材屋さんに機材とエンジニア派遣を依頼するのでこういったハプニングは起こりません。あくまで自社内でコストをかけずにオンライン会議を行うための試行です。)(鍋)

 

大きいモニターで快適なオンライン講義。

司会者の顔もみんなにばっちり。

オンライン会議をしよう!0814

今年5月の緊急事態宣言時にわかりやすいZOOMオンライン会議の仕方をまとめました。

これからやろうかな、という方のお役にたてると幸いです。

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